小児科医コラム
こどもの病気を治す為には、お母さんがこどもをよく見て、自分の頭で考える事が大切です。
こどもの治療はお母さんと小児科医の2人3脚で頑張る事が必要です。
”病院で先生に診てもらうから安心”とお母さんが慢心し、医師にすべてを丸投げ、考える事を止めてしまうと、おこさんの病気は治りません。
小児科の中でも医者は得意・不得意な分野があり、医者も完璧ではありません。
また、私のクリニックでは、大学病院問わず、大きい病院から沢山のおこさんが連日の様に紹介されて来院されます。症状と病名が間違っていたり、適切な治療が選択されなかったばかりに、命を落としてしまう、きつい思いで長期間過ごしてしまう、おこさんもいらっしゃいます。
なぜ医者が症状と病名を間違えてしまうのか?
それは医者の問題だけではありません。
お母さんがもうすこし先まで、おこさんを見ていない、考えていない事が原因の事が多かったりするのです。
お母さんは、おこさんの症状が改善しているか、きちんと見ていますか?
お母さんの頭で、先の事までちゃんと考えていますか?
病気は命に直結する時もあります。
将来とりかえしがつかなくなる前に、一時的に違和感を無理や
りごまかす、という事をやめてください。
一生懸命毎日おこさんをみているお母さんの直観は正しかったりするのです。
医師が大丈夫だといったからお母さんの直観を無理に変える、のではなく、しっかりおこさんをご自身の目で見て、医師の意見と併せて総合的に考えて判断していきましょう。
発達障害や喘息など、将来おこさんが社会適合できる様にと長期的な目標で頑張る必要がある病気もあります。
一時的な部分だけでなく、長い目線でもしっかり考えて、
小児科医と協力して治していきましょう。

